特定健診・後期高齢者健診


20084月より始まった特定健診は、正式には「特定健康診断」といいます。40歳〜74歳(旭川市では35歳〜39歳もあり)が厚労省のいう正式な特定健診で、旭川国保の加入者で受診券の送付されてくる方がその対象者になります。また、社会保険に加入している会社員の奥様方も対象になります。
この健診の目的は、メタボリック症候群といわれる生活習慣病(下記参照)の発症を未然に防ぐため、早いうちから生活指導や必要な治療を開始し、中高年の健康維持を目指すことにあります。検査項目は、自覚症状の有無、身長、体重、腹囲、尿検査、血圧測定、血中脂質や血糖(空腹時)、喫煙と飲酒の有無です。あと、貧血や不整脈といわれたことがある方はそれぞれの精密検査ができます。75歳以上の方は、「後期高齢者医療健康診査」と名称が変わりますが、健診項目は特定健診とほとんど同じです。毎年、市町村より「特定健診」のための受診券は4月下旬頃、「後期高齢者健診」のための受診券は5月下旬頃、対象者に送られてきます。有効期間は年度末の翌年331日です。現在、当院で治療中の方も特定健診が受けられますし、旭川市は積極的にこの受診者が増えることを希望しています。


なお、結核の既往のある方や喫煙者でいつも咳の出る方で、市の胸部X線検査を受けていない方は、結核や慢性閉塞性肺疾患などの疑いもありますので、当院でもできる胸部X線検査をお勧めします。(ただし、胸部X線検査は特定健診に入っていないので、別料金となります。)

(追加)生活習慣病には、日本人の三大死因であるがん、心臓病、脳卒中をはじめ、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、痛風、肥満症などがあります。特に近年、慢性腎臓病の発症・予防に重点がおかれ、政府は人工透析患者の導入減少を目指しています。